ダイエットについて 適正体重の15〜30%の脂肪が超過すると、肥満となります。 肥満は、さまざまな病気を引き起こす元となり、病気にかかってしまうとワンちゃんや猫ちゃんの生活の質が低下します。 体型について ボディ・コンディション・スコア(BCS)という、肋骨や腰の周りの皮下脂肪の厚さとウエストの形から、栄養状態を数字で表す方法が基準となっています。 犬や猫のボディコンディションスコア(BCS)と体型 参考:環境省HP 肥満の原因 犬猫の肥満の原因として最も多いのは、『食事やおやつの給与過剰』です。 消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多くなると、余剰エネルギーが皮下脂肪として蓄積されます。 また、異常な食欲や、今までと同じエネルギーしか摂取していないのに体重増加がみられる場合には内分泌・代謝の病気が隠れていることもあります。 肥満のリスク 心臓病や炎症性疾患、猫ちゃんでは糖尿病や膵炎、下部尿路疾患の引き金となる。 気管虚脱や関節性疾患を悪化させる、麻酔や投薬によるリスクを増加させる。 など、さまざまな面でワンちゃん猫ちゃんの生活の質を低下させます。 ダイエットの方法 1.フードの見直し 低脂肪・低カロリーなドッグフードで食事を管理 します。 2.おやつの見直し ワンちゃんの肥満の原因として多いのが間食です。 3.早食い予防 早食いは、体重の増加、血糖値の上昇等に関連しています。 4.運動 運動は、脂肪の分解やエネルギーの代謝を促します。 減量が必要な 栄養管理のポイント 1.摂取エネルギーの制限 おやつを与える場合は、90%がごはん、10%以内がおやつが理想です。 2.必要な栄養素と量の確保 基礎代謝を増加させるためには、必須アミノ酸を含む十分なタンパク質が必要です。そして、炭水化物、脂質・たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランス良く摂取することも大切です。 3.脂肪代謝のサポート 体脂肪の燃焼をサポートするL-カルチニンの有効性が証明されています。 4.空腹感のサポート 食物繊維の不溶性繊維が排便量を増加させ水溶性の食物繊維は、食物の胃内滞留時間を遅らせることで、空腹感が軽減します。